2009年10月2日、有楽町国際フォーラムで開催された「2009東京インターナショナルオーディオショウ」のハーマンインターナショナル株式会社出展ブース内にて、ジャズ喫茶べイシー40周年記念公開ライブレコーディング「Jam at BASIE featuring Hank Jones」のクリスタルディスク試作盤が公開された。
200人を超える聴衆が見守る中、共同プロデュースを務めたベイシー店主・菅原正二氏と音楽プロデューサー伊藤八十八氏が登場し、今回の企画の概要とレコーディングについて報告した。
そしていよいよ、アナログレコーディングを敢行し、マスタリングを終えたばかりのクリスタルディスクの再生を行う。
スピーカーは、JBLが誇る名器EVEREST66000。ウーハースピーカーを激しく揺らして、8月14日、15日に実施されたハンク・ジョーンズの演奏が生々しく、時に激しく再生される。今年91歳を迎えたとはとても思えない軽快なタッチが印象的だ。
この日、クリスタルディスク盤を初めて聴く菅原氏は、冒頭、慎重な発言に終始したが、いざCDが再生されるや表情はほころび、手ごたえを感じたかようやく安堵の念を抱いた様子であった。
試作段階ではあるが、会場からは時折ため息まじりの拍手が起こり、90分に及ぶ試聴会は好評のうちに幕を閉じた。
クリスタルディスクは10月中旬にも最終的な仕上げを終え、11月20日まで受注予約を受付、12月10日頃第1回の出荷を行う予定である。